技能試験当日の流れ
私の試験会場は、「東京流通センター 第二展示場」でした。その実例をお伝えします。すべての会場がそうだというわけではないので、ご注意ください。
試験時刻について
試験時間:11時30分~12時10分 入室時刻:10時50分までの案内がありました。
試験開始時刻の1時間半前でも、それなりに人がいました。ただ会場の建物はまだ開いていないので、別の建物や屋外での待機が基本になります。
第一展示場の方は、あいていたので、そこでトイレを済ませ、会場の様子などを確認しました。10時少し前には、列ができはじめ、その列に並んで中に入っていきます。
中に入ると、受験番号と教室の対応表がでているので、自分のいくべき会場をみつけていきます。
展示場は1階と2階にわかれており、私は2階の会場に入りました。会場自体は、だだっ広い感じで、A-Lまでのブロックに分かれて座ることになります。
会場のテーブルは会議用の長机でした
会場のテーブルは、会議用の長机の左右に分かれて1つのテーブルを2人で使う形になります。机の大きさは奥行きが45cm程度、一人分の幅は80cm程度です。60cm程度を想定し、練習していたので、かなり広く感じました。
机の上には、奥行き36cm、幅60cmのボール紙が敷いてあり、このなかで作業することになります。
工具は机の上に工具立てを出す形で置いたり、タオルの上においたり、色々なスタイルの人がいます。
私は、作業領域確保のために、腰袋を用意して、腰袋に大半の工具を入れておきました。
試験開始直前にはこれをする
試験に関する説明が一通り行われ、マークシートが配られます。このマークシートに受験番号、試験地、生年月日を記入します。ここで鉛筆が必要になるので、忘れないようにしましょう。鉛筆を忘れた人は、試験監督から借りて記入していました。
材料が配られ、11時18分になると、10分の間材料を確認する時間が与えられます。材料の一覧が表紙に、中に問題が入っています。材料の確認と共に、組み立てる順番を考えていきます。
最初は緊張するので、できるだけ考えずにできる作業ができるようにしました。アウトレットボックスにPF管をつける問題だったので、まずは、ゴムブッシングに穴をあけて、取り付ける作業ができるよう、アウトレットボックスを左側におき、ゴムブッシングをアウトレットボックスの中にしまっておきました。
隣には、連用取付枠とスイッチ、コンセントを置きました。さらにその隣に、ランプレセクタクルを置きました。差込形コネクタとリングスリーブは、袋に入った状態のまま、置いておきます。
ケーブル類は最初に計測する分だけ伸ばし、あまり触りすぎないようにします。
念のため、スイッチ、コンセント、引掛シーリング、差込コネクタで、絶縁被覆を剥ぐための長さを確認しておきます。
器具類のほとんどは、Panasonic製でしたが、ランプレセクタクルは別のメーカーで、ケーブル外装を4.5cm剥く必要があるタイプのものでした。材料が入った箱は、足元に置いておきます。材料確認の時間が終わると、2分後の11時半から試験開始となります。試験開始までの間は、最初に作業する項目だけに意識をもっていき、集中します。
試験開始したら複線図を描かずにまずはこれをする
試験が開始となったら、まずゴミ袋とスケールを机にセロファンテープで貼っていきます。
次ぎに、最初にやろうと決めていたゴムブッシングの穴開けを行います。穴開けは、ニッパーを使ったので、とくに問題なく、簡単に作業ができました。ここまでは、試験問題に手をつけなくてもできることなので、そのまま実施します。
その後、試験問題をみて、PF管の接続位置を確認して、取り付けていきます。連用器具も説明文をよみ、取り付けていきます。最初にここまで一気にやってしまうのは、場所の確保のためです。ここまで来たら、少し場所があいていくので、試験問題をおきながら、ケーブルの切断に入ります。
ケーブルは器具に取り付ける部分のケーブル外装をはがしていきます。器具にケーブルを結線し、長さをはかり、ケーブルを切断する工程を、繰り返していきます。
ランプレセクタクルは輪作りの際にケーブルが長いとやりにくので、ランプレセクタクルに接続するケーブルは最後に切断します。
器具にケーブルが接続した状態になったら、器具のついたケーブルを配線図をみながら、並べていきます。複線図を書く必要があれば、この段階になってから、複線図を書いていきます。
ここまでの段階は複線図があっても、使わないので、場所と時間のロスになってしまいます。
外装剥離→接続をする
今度は、ケーブル同士を繋ぐ場所の外装を剥いていきます。アウトレットボックスの場合は13cm、それ以外は10cmで剥いていきます。
今回、アウトレットボックス内のものはリングスリーブ、それ以外が差込コネクタだったので、リングスリーブの絶縁被覆は2cm、差込コネクタは13mmで剥いていきました。
差込コネクタは12mmで剥くのが一般的ですが、少し手元がくるって、短くなると、先端まで銅線が達しないことがあるので、若干長めに露出するのがポイントです。(13mmで剥いても見た目は全くわからないです)
ここまで来たら、リングスリーブの場所を圧着していきます。リングスリーブは絶縁被覆をかまないように、注意しながら調整し、圧着工具で圧着していきます。とくに刻印の丸印をつける所は、間違えないように先に圧着していきます。
全ての圧着が済んだら、差込形コネクタに電線を差し込んでいきます。最後にリングスリーブの先端部分をケーブルストリッパーで切っていきます。
複数を一括して切る時には、ペンチを使うよりも、少ない力で切ることができるためです。
全て結線が済んだら、成型をしていきます。ここまでで、23分ぐらいで終わりました。全ての点検が終わったら、改めて、複線図を書いていきます。
たとえ複線図を書かずに間違った結線をしていても、修正すべき場所はリングスリーブや差込形コネクタ、あって連用器具ぐらいなので、時間的にも十分余裕があります。全ての作業がおわったら、工具を腰袋にしまい、時間になるのを待っていきます。